左利きの考察

私は左利き。基本動作は全部左で、だけど運動と歯を磨くのは右。

左利きのほうが少ないから、左利きの人を見つけると、特に何があるわけでもないけれど、あ、左利きだって思う。

最近、あ、あの人左利きだって思う回数が多くなった気がする。テレビを見ていても、講義を受けていても。勝手に、世界中で左利き率が増えてきたのだと思っている。ここ筑波大でも例外ではなく。

ひとまず筑波大生の左利き率を調べてみた。

ちなみに、左利き率の世界平均は10～12％くらいだと言われている。

両利きと答えてくれた人が8％。その詳細をじっくり検討して、基本動作左利きの方が全体の7％だったので、左利きカウントにした。すなわち、26％は左利きという結果！！！！！

皆さんのコメントを見ていくと、完全な右利き、左利きという人はごく少数なのではないかと思える。はさみと鉛筆とを違う手で使う人や、足は右で手は左とか。自分が利き手だと思ってるのは自称でしかないのかもしれない。だからこの結果は、自分が自覚している利き手率というところかな。

左利き率を調べていますっていったら左利きの人が喜んで回答してくれるので、このデータに信憑性は少ないけれど、筑波大の左利き率は世界平均よりも多いのではないか、と思われる。

この世界は、あまりみんな気付いていないかもしれないけれど、基本動作を右で行うようにできている。筑波大の講堂の椅子についている引き出せる机は右利き用だし、図書館のゲートも学生証を右で持たないと入りづらい。開かれた大学 筑波大から両利き対応の世界になってはいかないものか。

この記事を書くにあたって左利きについてお勉強してみたのだけど、十字を切るのは右手とか、右をrightっていうとか、右が上手（かみて）とか、宗教的にも歴史的にも左は忌避するもの 異端みたいな風潮があったよう。左利きだからといって特別視されなくなっているこの環境に感謝である。左利き右利きが決まる過程はよくわかっていない。けれど、大きな要因は脳にあるらしい。たぶん、右を使うのが得意か左が得意かそれだけの話だと思う。人間以外の他の動物は、右利き左利きは半分ずつくらいと言われている。人間の大きな特徴として、高い言語能力がある。言語野は左脳に存在していて、左脳の発達から右利きが多いと言われている（右脳は身体の左側、左脳は右側を制御する）。

自然界では、右があったら左もある。アミノ酸でもL型、R型というのが必ず存在する。なんだかこの人間界は不自然だ。この宇宙のどこかにひっそりとある、鏡写しの地球の人間界は左利きの世界なのかな。

いつか左手でカメラのシャッターを切れたりして。そのうちファミレスのたまごスープを左手で難なくよそえたりして。左の小指がenter押す日が来たりして。