日々の疲れからちょっと解放!癒しのお一人さま逃亡温泉のススメ♨

気づけばもう夏も終わり…。遠くから確実に忍び寄ってくる新学期の足音に耳をふさぎたくなる今日この頃です。

あとわずかになった夏休み、楽しい日々を過ごせましたでしょうか。このご時世ではなかなか遊びにも行けず、旅行にも行けず、家にこもりっきりでかえってストレスが溜まってしまっている方もいらっしゃると思います。(私がそうです

そんなアナタ!
少しの現実逃避と安らぎをお届けする、一人温泉旅行に出かけてみませんか?

今回はそんな一人旅をおススメしている本、「お一人さま逃亡温泉」を紹介します。

身も心も浄化する旅! お一人さま逃亡温泉

この本では、著者の加藤亜由子さんが自らの足で巡った全国の温泉が「気分」によって様々なカテゴリーに分けて紹介されています。

そしてなんとこの加藤さん…筑波大学の卒業生で、在学中には私たち学生団体C4に所属されていたOGの方なんです!今回はそのご縁で、加藤さんにお話をお聞きすることができました!

ストレスから逃亡したい、誰とも会話したくない、煩わされたくない!

ーーこの本を作ろうと持ったきっかけは何ですか?

広告会社に勤めていたんですけど、なかなか忙しかったりドタバタしたりしてたので、疲れも愚痴もどんどん溜まっていっちゃって。そのストレスから、どこかに逃亡したい。誰とも会話したくない、煩わされたくない、一人になりたいと思うようになって、一人で温泉旅をするようになりました
それが結構数がたまってきたので、なにかメディアにしようと思って、お一人さま温泉旅っていうサイトを作ったのが始まりですね。それが2016年の5月です。
その時には、もともといた広告会社を辞めて仲間内で建てた会社にいたので、そういうのも自由に始められました。基本的には1人で行って、iPhoneで写真撮って、ブログに載せて、インスタで紹介して。そうやって楽しくやってました。
それを本にするきっかけになったのは、岩本薫さんという温泉作家の先輩に出版社さんを紹介してもらったことです。企画を出版社さんに持ち込んだら、いいんじゃないのってとんとん拍子で決まって、本ができた感じですね。だからスタートは仕事の愚痴からです(笑)

ーー本を作ろうとして始まったんじゃなくて、プライベートから始まったんですね。

そうなんです!本を読んでくれた後輩も、ほぼほぼ加藤さんの愚痴ですねって言ってました(笑)なので、温泉好きじゃない人にも楽しんで読んでもらえるんじゃないかなと思って書きました。

ーーもともと一人旅はお好きだったんですか?

大学生の頃から、1人行動は平気な方でした。でも、旅行は1人で行くという発想がなくて。社会人になってから数年も一人旅はしたことなかったです。運転も苦手だし、方向音痴だし、時刻表も読めないタイプなので。1人で遠出をすることはハードルが大きかったですね。今でも運転しないで温泉まで行っているので、移動は公共交通機関か徒歩です。

ーーそれでも1人で旅行したいと思えるほどにフラストレーションが溜まってたんですね。

そうですね。1人になりたいが勝りました!(笑)
1人だと、自分の好きなところに行けるのがいいですね。仕事柄、普段から他人に意見を合わせなきゃいけないところも多いので、勝手にさせてくれ!っていうか。(笑)それで一人旅するようになったんだと思います。

ーーじゃあこの本はそんな5年間の一人旅の集大成ということですね。

そんな大層には考えてなかったんですけど。(笑)
でも、まだまだ言ったけど取り上げられてない温泉地がたくさんあるんですよね。

温泉旅行は、温泉以外の魅力もいっぱい!

ーー特に印象に残っている温泉はどこですか?

意外だとよく言われるんですが、熱海温泉の山田湯さん(本誌132ページ)。

これだけ巡って熱海温泉?って感じではあるんですけど、山田湯さんは、旅館じゃなくて共同湯で地域の人が日常づかいするような温泉で。絶景でもないし、普通のタイル張りの浴場なんですけど、お湯がめちゃくちゃ良くて。入ったら冬でも体がすごく暑くなって、汗も止まんなくて、体が一気に元気になってパワーや活力をもらえる。風貌は普通の銭湯なのに、提供してくれるお湯が素晴らしいというギャップが好きです。こういう人になりたいって思いました(笑)見た目は普通でも仕事ができるやつみたいな。そういう温泉のスタイルも込みで好きです。

ーー山田湯さんのページにある、「喫茶プリン亭」の朝焼きプリンもおいしそうですね。

この喫茶店も、観光客が来るようなところじゃなくて、地元の方がコーヒーを飲みに来るようなところでした。

ーー1人だと、温泉に入るっていう目的以外にも、こうやって自分でお店を見つけたりスポットを見つけてふらっと入ることができるのもいいですね。

そういうのも大好きです。人生で一番美味しかったコーヒーも見つけました。田沢温泉のますや旅館さん(本誌60ページ)なんですけど、山の道をそれたところでたまたま見つけたお店で、湧き水で入れてくれるコーヒーがめちゃくちゃ美味しくて、ふきのとうピザも美味しくて。こういう出会いもあるので、温泉まで歩いたりするのも大好きです。
他にも、温泉水でコーヒーや料理を作ってたりしているお店も結構あって、そういうのを食べると体が中から整う感じがします。

「感覚」を頼りに

ーー文章を書く上でこだわったことはありますか?

自分の好き勝手書いたんですけど、編集さんからも手直しがほとんどなかったんです。マニアックな話になってしまうんですけど、温泉には酸性とかアルカリ性とかっていう科学的な分析もできるんですよね。でも、そういう観点から温泉を斬っていくよりも、こういう気分の時にこの温泉行きたくなったとか、入ってるときにこういう気分になったりとか、そういう気分や感覚を大事にして記録に残したいなと思って。温泉を詳しく紹介するよりは、その時の自分の気持ちを文章にしました。

ーーカテゴリーを見ても、感覚で分けてる感じがしますね。

感覚というと、私、大学生の時に詩を書いていて、芸専の人達と3人で大学で展示会をやってたんですけど、年々大学生の時にあった感覚や感性が澱んでいくって感じています。あの時のほうがもっと繊細だったなぁって。それが衰えていく速度を緩やかにするためにも、感覚を大事にしたいって思います。

おまけのC4話

ーーC4以外にもいろんな活動をされていた加藤さんですが、C4では主にどんな活動をしておられたんですか?

そうですね。C4では、主に営業を担当してました。同じ社会学類の先輩がいた新歓になんとなく行ってみて、楽しそうだったので、その楽しそうだなという勢いとこの先輩についていったら何かあるんじゃないかという感覚から、何をしている団体かも知らずに入りました(笑)

ーーツクマガ創刊号の表紙のモデルもしておられますよね。ツクマガ創刊のきっかけは何だったんですか。

その社学の先輩が、何を思ったのか雑誌やるぞ!と急に言い出してやりました。文章を書きたい人が多かったので、じゃあ誰もやらない営業をやるかーと。何か立ち上げることに対してすごい力がある先輩でしたね。

今回の取材はここまでです。加藤さん、貴重なお話ありがとうございました!


誰しも現実から逃げたい!ってことありますよね。大人数での旅行がはばかられるこのご時世。だからこそ、一人でのんびり旅行するチャンスかもしれません。夏休み期間中だけでなく、秋学期の授業と課題に揉まれる日々の癒しにも、ぜひ行ってみてください😊

興味を持っていただいた方、ぜひ本も買って読んでみてください!とても人気で、Amazon温泉カテゴリで1位も獲得、重版も決まったそうです👏🏻

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著者:加藤亜由子(かとう・あゆこ)さん
「お一人さま温泉旅」文筆家
1983年生まれ。本業のコピーライター・広告制作の仕事をしながら、一人で温泉をめぐる旅を趣味として、その様子をつづるWebサイトやInstagramを運営。今回初めて温泉本の上梓にいたる。2004年には、詩集「ミュールは脇道を歩いていく」を上梓。現在、詩誌GATEの同人メンバーでもある。

(「お一人さま逃亡温泉」より)

「お一人さま温泉旅」
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文責:さき

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