「かかわってくれる全員に、笑顔や満足を」ドットジェイピー茨城エリアつくば支部

ご無沙汰しておりました!

筑波大学の学生団体を取材する「はっけん!!学生団体」。

実は、ツクマガの制作やツクナビの運営を行っている我々も「学生団体C4」。
「ツクマガ」や「ツクナビ」は知ってもらえているけれど、「C4」と言ってわかってもらえたことはあまりないかも…。

あまり知られていないけれど、学生団体って筑波大にもかなりあるのでは?

今回はドットジェイピー茨城エリアつくば支部の現代表・佐久田幸空さん(人間学群教育学類2年)にお話を伺いました!


ドットジェイピー茨城エリアつくば支部とは

――どんな活動をしている学生団体ですか?

NPO法人ドットジェイピーは、北海道から鹿児島まで19の都道府県と地域に支部をもつ、学生と政治をつなぐ活動をしている団体です。
その支部の一つであるつくば支部では、主に筑波大生をターゲットに、ソーシャルインターンシップの運営を行っています。

――”ソーシャルインターンシップ”というのは、普通のインターンシップとは何か違いがあるのですか?

通常のインターンシップは、就職や採用が目的だと思います。
ですが、ソーシャルインターンシップは、学生に社会とのかかわりを認識してもらうことが目的です。

主に1、2年生を対象としていて、議員インターンシップとNPOインターンシップがあります。
夏休み(8、9月)あるいは春休み(2、3月)の2か月間、首長・国会・地方議員、またはNPO法人スタッフと共に活動することで、政治や社会問題を知り、次の行動につなげてもらうことを目的としています。

ソーシャルインターンシップ内でのイベントの様子(佐久田さん提供)

――ドットジェイピーの学生スタッフの皆さんは、具体的にどのような活動をされているのですか?

インターン生と、その受け入れ先である議員やNPO法人との仲介をしています。

具体的には、インターン先への営業や、インターン生の募集、説明会。そして選考会でインターン希望学生と面談をして、それをもとにインターン先を決めます。
インターンシップ期間は、インターン先とインターン生のよりよい関係作りのため、サポートを行います。

つくば支部では、営業、イベント企画、SNS運用など部署ごとにわかれていて、インターン期間外は週1回の全体ミーティングや各部署でのミーティング、個人業務などを行っています。

――ほかにもイベントの企画をされていますよね。2020年春のオンライン新歓ライブ、同年秋の選挙割(※)など…。

※選挙割…2020年10月に開催されていたつくば市長選・市議会議員選に行くと、提携店舗で割引などのサービスが受けられるというプロジェクト。投票率向上を目的として、当時のスタッフが中心となって展開した。

そうですね。選挙割は、自分がドットジェイピーに入る前から進んでいたプロジェクトだったんですが、つくばみらい市役所の方から「お話を聞かせてほしい」と言っていただいて、伺ったりしました。結構ほかの市にも、この活動(の認知)が広まっていました。

――かなり反響があったんですね。

「なんでもやってみる」

――佐久田さんは、どのような経緯でスタッフになったのですか?

1年生の夏に、教育系NPO法人のソーシャルインターンシップに参加しました。その後、スタッフだった先輩からの誘いもあってスタッフになりました。

部署は営業なんですが、最初はわからないことだらけでした。営業の経験もなかったので。
(議員さんに営業に行くときには)議員さんのことも議員インターンシップのことも知らなきゃいけないから、情報収集をしたり、インターンシップ経験者に話を聞いたりしました。

――ご自身はNPOのインターンシップに参加していたのに、議員さんへの営業もするというのは大変ですね。

普通は自分が経験したプログラムを担当するんですが、自分はちょっと特殊で。元々NPOのスタッフをやることにはなっていたんですけど、議員さんに営業に行ったときに、面白そうだなと思って、「スタッフやりたいです」と自分から志願しました。いろんなことをやってみたいと思っていたし、やったことがないことをやってみたかったので。

――すごく好奇心旺盛でいいですね。

とりあえずやってみよう精神はあります。
1年生の夏にインターンすることを決めたのも、スタッフになったのも、誘われて「ちょっとやってみようかな」と思ってなったところはあります。

今の代表(という立場)になったのも、まさか自分が代表になるとは思っていなかったんですが、前代表の推薦もあって、「やってみよう」と思いました。さすがにちょっと迷いましたけど(笑)
でも、NPOや議員の方々とかかわってきて、この活動を続けていきたいとは思っていました。

スタッフとして活動してみると、「スタッフってこんなに大変だったんだ」って改めて気づきました。インターン生のときに、スタッフがいろんなことをやってくれているんだなとは思っていましたが。
でも、スタッフになると、自分のことだけじゃなくて、インターン生やクライアントさん(インターン受け入れ先)の成長や喜びにつながるにはどうすればいいかっていうことを考えるようになるので、それが大変ではあるんですけど、自分にとっても成長になりました。

――インターン生とクライアントの間に入って調整するというのは、すごく大変な仕事のように思いますが…。その大変さが、やりがいにつながっているんですね。

スタッフは、クライアントさんとインターン生それぞれの成長や学びをサポートする立ち位置ではあるんですけど、その中でも自分自身が楽しめたり、成長できたりすることも考えてやっています。
インターン生以上に学びが多かったんじゃないのかなと思うくらい、スタッフになってからも勉強させてもらいました。

メンバーに寄り添うリーダーを目指して

――ドットジェイピースタッフは任期が半年ずつということで、4月から代表になってまだあまり経っていませんが、代表になってから意識が変わったことはありますか?

インターン生の時は「自分が楽しむ、勉強する」、スタッフの時は「インターン生とクライアントさんと自分が楽しむ」だったのが、代表になったら、「自分と、スタッフと、インターンにかかわる人全員が満足できるように」、そのためにどうすればいいかっていうのは常々考えていますね。

スタッフ自分含め、ドットジェイピーつくば支部にかかわってくれた全員が、『かかわれて良かった』『やってよかった』と思えるような支部にしていきたいです。

――素敵ですね。そのために、これから14人いるメンバーをどのようにまとめていこうと考えているのですか。

自分の根底にあるのは、「やってみよう」ということと、基本は「自分のために」ということ。
他人のためにやったことでも、結局は自分のためになっていると思うので。自分が面白いと感じたり学べたりできないと、楽しめないというか。ただやらされているのは嫌だと思うので。なので、スタッフにも、当事者意識をもって、自分のために動きましょうというのは言っています。
そのうえで、やってみたいことがあったら、みんなで協力してやることもできるし、相談があったら聞くよ、という感じです。基本はスタッフ一人一人がもっている「やってみたい」を支えていきたいですね。

――なるほど。スタッフのメンバーと目線を合わせて頑張っていく、という感じですね。

そうですね。
メンバーと話をすると、筑波大生ってやっぱり面白いなぁと思います。
つくば支部のスタッフも学類様々で、バイトを頑張っている人もいれば、いろんなサークルに入っている人もいて。
ただただ面白いです(笑)

――そうなんですね。そんな個性豊かなメンバーと、今後どのような団体を目指して活動していこうと考えていますか。

毎期、代表が「こういう支部にしていきたい」というビジョンを掲げるんですが、
自分は「Start again, Spark again」をビジョンとしました。

自分の場合だったら、インターン生からスタッフとして、スタッフから代表として、といったように、新たな環境で再び始まっていきました。常に新たなところに挑戦して、そこで輝けるように
ドットジェイピーにかかわってくれる全ての人が輝けるような場所を提供したいと思っています。

――なるほど。「それぞれの新たなステージで常に輝けるように」という願いが込められているんですね。本日はありがとうございました!


オンライン取材を通して、佐久田さんが常々おっしゃっていたのが、「ドットジェイピーに少しでもかかわってくれる人には、満足や笑顔を届けたいと思っている」ということ。穏やかな人柄から垣間見える、揺らがぬ信念が印象的でした!
チャレンジ精神と何事も楽しむ姿勢を持つ佐久田さん率いる学生団体、ドットジェイピー 茨城エリアつくば支部。今後の活躍に期待です!

取材・文章:市川

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください