Youは何しに筑波大へウラバナシ

Youは何しに筑波大へ?インタビュー(ほぼ)完全版

Youは何しにつくばへ?のラストで、インタビューに答えていただいたBAI BOOYOUNGさん。
実はあれで終わりじゃないんです!
というわけで紙面の都合上カットされたお話を再構成して大放出。
これでも削ってるので「ほぼ」完全版です!

引き続き言語と文化についてのアツいお話がメチャクチャありますよ。

 

■言語を教える仕事の役割って大きいんじゃないかな

BAIさん(以下B)「日本人は何かに誘われたときに、はっきりした断り方をしないよね(詳しくは本誌を!)。
韓国ではなかなかそういう言い回しってなくて、『ちょっとムリだ』とか、『行きたいんだけど(行けないから)、また誘って!』とか、ハッキリ言う。
だから日本人のそういう習慣を知らない側からしたら、日本語を学ぶときのテキストに普通に『うーん、行きたいんだけどなぁ』とか書いてあっても、それ、どういう意味?ってなるじゃん。イエスなの?みたいな。
こういう、テクストだけでは伝わらないニュアンスって、文化を背景としたものだよね。
だから日本語を学ぼうとするとき、特に外国人向きの教師の役割って大きいんじゃないかなって、(日本語教師にもともと興味はなかったけど)今は思ってる」
(中略)
B「今あたしは国語教職を取ってるんだけど――」
インタビュアー(以下I)「えっ、国語?」
B「そう。何度も学類長から確認を取られた。日本語教師じゃなくて、本当に国語なのか、って。笑
日本語教育は日本語を知らない前提だけど、国語は何となく使える前提で授業をするじゃん。
文学や歴史、文化の要素も入ってくるし。
そんなふうに国語と日本語教育は性格が違うから、外国人は“国語”としての日本語をどう理解すればよいか、逆に日本人が外国人に日本語を教える立場になったときにどうすればいいのか、深く掘り下げたい。
留学生で国語の教職をとる子は初めて見たって言われた。
でも自分が先例になって『アリだよ、いけるよ』って後輩に伝えるのもいいかな」

2018-02-21 16.20.31

 

■筑波大が魅力的だからみんな来てんじゃん

B「言語と文化は離して見るものじゃなくて、例えるなら光と影のようなものなんだよね。
日本語を日本人から――しかも日本文化の中から学びたいから、だからあたしは日本に来たのね。
じゃあ日本国内だったらどこがいいのか探してみたところ、日日みたいに日本語と日本文化を一緒に学べるところは筑波大にしかなかった。
でも他の(留学希望の)人達は、大阪とか東京の大学とかを考えてたみたいで。それにあたし自身、『筑波大ってすごいよ』とは言われたものの、(理系だけでなく)文系もすごいのか、って言うのはわかってなかった。
それでも筑波大しか考えられなくて、もうここ以外じゃヤダ、ってなってここを選んだのね。だから学類も日日になった」
(中略)
I「他の人にも何で筑波大を選んだんですか?って聞いているんだけど、結構地方出身の人には、『いろんな人が集まっているイメージがあったから、いろんな話を聞きたくて』って挙げてくれた人も、割といて」
B「その人も日日?」
I「いやいや、いろんな学類の人達が」
B「あぁ~、それは筑波大に関しての?あたしはこっちに来るまでは、つくば市が開発された都市って言うか、――」
I「研究都市?」
B「そう!研究都市だから海外からの研究者がいっぱい住んでいる、って聞いて、だから学生が多いのかなって思ってたんだけど。
でも入ってみたらそれだけではなくて、普通に筑波大学が魅力的な学校だからみんな来てんじゃん、っていう。そういうのも、感じたなぁ。
だって、外国人が多くて国際交流できるから、って理由で筑波大学に行こう、って思うにしても、正直なところこの辺なんもない。
アミューズメントとかもないけど、それでも筑波大にした、っていうのはそういう娯楽の理由じゃなくて、この学校がみんなそれぞれにとって何かしらの価値や意味があったからなんじゃないの?って思う。それがあたしは日日だったけど」

 

■そもそもなんで日本の文化なのって話だよね

B「日日って、日本語と日本文化を外国人にどういう風に伝えればいいのかを学ぶんだ。
あたしは“外国人”だから、特に『日本語の魅力ってこれなんだな!』とか、『日本文化ってこういうところがあるんだな、素敵だな』っていうのを、日日の授業を受けて感じてるんじゃないか、ってよく言われる。
でも、(必ずしもそれはあたしが“外国人”だから、ということではないから)日日の授業を他の学類の人にも受けてほしい
だって、こんな素敵な国に住んでるって、あなたわかってないでしょ(笑)、っていうのがすごくいっぱいあるから……」
(中略)
B「(以前も日本でデザインを学んでいたと言ったことに関して、)そもそもなんで日本のなの、っていう話だよね。
当時は言葉を知らなかったけど――“おもてなし”って言葉があるじゃない?
日本は過剰包装ってよく言われがちだけど、それは全体の中の一個一個に対する気持ちまでも全部含めて一つのお土産だ(という考え方をしている)からなのね。
だから包装の技術も高いし、それをお店で頼めば普通にやってくれる。
それは過剰包装じゃなくて、もらった瞬間も包装をはがして中身を見るときも、(贈った)ものだけでなくて外側までをも全部、その人のためのプレゼントにしてくれる、って意味を持つ。
その一貫性がすごいとあたしは思ってた。そういう考え方でデザインをするのって相当な想像力がいるし、根っこからそういう文化じゃないとできないことなの。
(中略)
それと、日本のすごいところは、他の国のいいところを見ているところ。
しかもいいものだなぁ、取り入れたいなぁ、ってなったときにただ持って来るんじゃなくて。
うちの国は向こうの国とはこういうところが違うから、うちの国に合うように改善して持って来よう、ってする。
例えば地震に対するイタリアの建築技術だったり……。
でも今は“日本の”建築技術って素晴らしい、ってなってるじゃん。それって自分の弱いところ強いところ、相手の弱いところ強いところをちゃんと見極めているからできることであって、それは韓国――自分の母国が、一番弱いところでもある……。それをあたしは知ってるから、学びたい。
だったらそれはどこから来てる?(って考えたときに)日本の深い深い歴史や文化から来てるよね、って思った。
じゃあ文化を学びたい、文化を学ぶためには、……。
それがなぜ、(たくさんある国の中で)“日本”という国の言語と文化だったのか、の理由」

 

 

どうだったでしょうか?
学問への、つくばへの、そして筑波大へのアツい思い、伝わったでしょうか?

皆さんのまわりにも、そして皆さん自身の中にも、そんなアツい思いがあるのでは?

それが、今回取材した企画責任者が一番に感じたことです。
是非見つけて、大切にしてほしい。
ではでは改めて。

 

Youは何しに筑波大へ?

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