先輩に聞く

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株式会社エデュケーションデザインラボ
代表取締役

平塚 知真子さんhiratsuka-san-2

筑波大学が関係して設立された企業、「筑波大学発ベンチャー」が数多く誕生しています。その中に、ちょっと変わった起業家がいます。その方は主婦として子育てをしながらNPOを立ち上げ、筑波大学の大学院を卒業し、会社を作ってしまったのです。「自分が逃げなきゃ夢は逃げない」そうおっしゃる平塚さんに、人生の先輩としてお話を聞いてきました。

 


——株式会社エデュケーションデザインラボとは、どのような会社ですか

平成18年9月に設立された、筑波大学発ベンチャー企業です。事業内容は主に3つあり、1つ目は、教育を中心としたつくばエリアの情報発信。2つ目は、国立情報学研究所が開発したオープンソース情報共有基盤システム「NetCommons(ネットコモンズ)」の導入支援。3つ目は新教育研究協会主催の模擬テスト採点請負事業です。地域社会の人と人をつなげられたら、と思い活動しています。

——どのような経緯で起業に至ったのですか

もともとは「ままとーん」という、子育ての当事者である母親の視点から子育てを支援するNPOを設立・運営していました。しかし、NPOではなくこれを仕事にしたい、という思いが強くありました。社会が必要としていることで、自分たちの経済的自立へとつなげていきたいと思ったんです。もちろんNPOだからこそできることもありますが、日本のNPOには限界もあります。
その後、他のNPOで常勤職員を経験し、国の施策などにも関わる経験をしました。その中で、教育について勉強し直したいという気持ちが大きくなり、筑波大学の大学院への入学を決めました。起業しようと思って院に入ったものの、勇気がなくてなかなか行動には移せませんでした。このとき背中を押してくれた方の存在があり、在学中に「筑波大学発ベンチャー企業」として起業することができました。

——「筑波大学発ベンチャー企業」の利点はありますか

筑波大学から資金の提供は受けていませんが、大学発ベンチャーの支援を行うILC(筑波大学産学リエゾン共同研究センター)で相談にのってもらえます。あとは、大学発ベンチャーというブランドで、社会から信頼が得られると思います。

——代表として大変なことは何ですか

やはり、会社を維持していくために売り上げを安定させることですね。好きなものを仲間と一緒に作り上げていきたい、という強い気持ちがあるので、がんばります。

——起業してよかったと思うことを教えてください

プロ意識というのでしょうか、自分たちが提供するサービスの価値やコストをきちんと意識できるようになりました。仕事に対する真剣さも増したと思います。

——平塚さんが大切にしていることはありますか

自分のなりたいイメージを具体的に持ち、そうなるためにはどうすべきか考えるようにしています。毎日が小さな選択の連続ですが、この道は自分で選んだのだという意識を持つようにしています。

——今後の目標を教えてください

自然と最先端科学のあるつくばの理想的な教育環境を、全国に広めるナビゲーター的な役割が果たせたらと思います。みなさんがこの環境を120%活用できるきっかけとなるような情報を提供していきたいです。
あと、とりあえずは収益を安定的なものにし、正社員を雇うことが目標ですね。

——最後に、大学生へメッセージをお願いします

いろいろな人と付き合ってほしいです。異なる考えを持った人と出会うことで自分のキャパシティーを広げられます。

また、自分と価値観の合う人を見つけるのはとても大切なことです。自分を分かってくれる人とは濃い関係が結べますからね。一緒に成長したいと思えるような仲間がいれば、パワーは増していくはずです。

このような経験をして、自分の内側に起こるさまざまな感情と丁寧に向き合ってください。そうすることで、「自分」が分かってきます。自分は何が好きで何が嫌いなのか、自分の価値観や考え方のクセ等々。大学は自分探しの期間です。自分のことが分かっていれば、就職や結婚相手を選ぶときの基準にもなります。
あとは、何事も「良い加減」で一生懸命頑張り過ぎないこと。「頑張る」よりも「とことん楽しむ」が大切です!


TREASURE.jpg株式会社エデュケーションラボが2008年春に創刊した、つくば教育情報誌「TREASURE」。地域密着型で、子どもとつくばを120%楽しめるような内容が盛りだくさんです。

 

作成者: kaaagi

デザイン大好き