ツクマガができるまで3 文章編

こんにちは、ツクマガ編集部のあべしです。

企画編、取材編と続いてきたこのシリーズですが、今回は文章編。皆さんが手に取っているツクマガが一体どうやってできているのか、今回は文章の書き方について、ちょっとだけお話ししたいと思います!

1.文字おこし

文章を書く作業は、取材のときに録音した音声を文面に起こすところから始まります。

取材中話したことをひとつひとつ文章にしていき、場合によっては少し文章をわかりやすいように変えたりもします。

こんな、一見単純で楽そうな作業に見えるのですが、実はこれが一番しんどい!

これから何がしんどいのか一つ一つ上げていきましょう。

まず、録音した音声が長い。

一回の取材で30分から1時間、雑音なども多く聞き取りづらいので、4,5時間かけて文字おこしをしていきます。

そして次に、これが一番の原因なのですが、自分の声を何度も聞くのが精神衛生上とても良くない。

普段ぼくらの聞いている自分の声が、実際に出ている声とは違うものであるというのは有名な話です。そんな自分の声の録音を聞いて、うわ、ナニコレって思った経験はみなさんもあると思います。

もちろん取材というのは大抵の場合、

質問→返答

という形で進んでいくので、場を温めるための雑談なども加味すると、ものすごい量の自分の声を聴かなくちゃいけないわけです。

これがほんとにしんどい。とにかくキツイ!!

とにもかくにも、文章を書くためにはまず精神をすり減らす必要があるのです。

2.伝えたいこと、指針を決める

はじめ、テーマ決めや企画をする段階でも一度やったこの工程。

でもぼくらは文章やデザインを考えるとき、今一度ここに立ち返る必要があります。

というのも、同じ内容を伝えるにしろ、その見せ方は無限大です。

いろいろと思いつく案の中から、どうすればぼくらの伝えたいことを読者さんに伝えられるのかを、考えていきます。

注意しなきゃいけないのは、「伝えたいこと」からズレないこと。

企画段階ではひとつに絞れていた「伝えたいこと」も、いざ取材をしてみると新しい発見や、視点に気づいて、もっといろんなことを伝えたくなってしまします。

だけど、本というのは文章を書けるスペースが限られていて、それらすべてを伝えるのは難しいし、もし伝えられたとしてもその文章は冗長で読みにくくなってしまいます。

だから、ここでもう一度何をどう伝えたいのかを考える必要があるのです!

3.とりあえず書いてみよう!

さてさて、ここまできたら次にするのはとりあえず書き始めること。

先ほど決めた「伝えたいこと」からズレないように、取材の文字おこしから使いたい部分を取り出して、それをもとに文を書いていきます。

ここで大切なのは、文章にあった文面にすること。

例えば、「〇〇さんは△△と言いました」という文章でも、

「〇〇さんは△△と述べる」や

「△△とのこと」や「△△と〇〇さんは言ってくれました!」など

いろいろな表現方法があって、ぼくらはこれを紙面の雰囲気に合わせて選んでいかなきゃいけません。

硬すぎず柔らかすぎず、ツクマガではそんな文章になるよう心掛けて書いています。

4.紙面としての体裁を整える

ツクマガの制作では、デザインと文章を別々に行います(まあ最近は芸専の人が多いのでそうでもないですが)

とにかく、ここまで来たらもう完成まであと少し!!

出来上がったデザイン案と照らし合わせて、文章の位置や量、細かな言葉づかいを修正していきます。

また、これは赤入れの記事でも触れるかと思いますが、紙面にしたときに文章として読みやすいか?

具体的には、「できる」を漢字で書くかひらがなで書くかや、全体を見たときに漢字が多くてお堅い印象を受けないか、といった細かなことをチェックしていきます。

5.文章を作ったら

「文章を書き終えたら、次はその赤入れ」と言いたいところなのですが、ツクマガを作るうえで欠かせない作業が残っています。

それがデザイン編

次はツクマガの紙面デザインがどうやってできてるのか、詳しく解説していきます。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください