吾妻にあるギャラリー圓で、3月12日〜24日の13日間、
筑波大学のOBである青木孝浩さんが、個展を開きました。
不思議な魅力を持つ青木さんの絵について、いろいろと聞いてみました。


絵描き 青木*孝浩(23歳)・・・・・・宝物:右腕 趣味:釣り

<interview>

「今回、大学会館・圓でギャラリーをやってみてどうでした?」

そうですね。みんなの反応を見れるというのが、すごくおもしろいですね。達成感もあるし、原動力ともなるし。それで、できるだけその場にいるようにしていました。みんなの感じたことが聞きたいですしね。


「そもそも絵を描こうと思ったきっかけは何ですか?」

もともと、絵はよく描いていたんです。ただ、ちゃんとした一枚の絵は描いたことはなくて、ノートとかに落書きするような感じでした。
ちゃんと一枚の絵を描こうと思ったのは高校のときですね。パリに行くことがあり、そこで強い印象を受けました。異国の空気というか、色というかにおいというか・・・。帰国してから、その雰囲気を描きたい。そう思って描きました。それからは、映画を観るとか、旅行に行くとか、なにかを体験するたびに描いてましたね。ただ、最近は、体験をもとに描くというよりは、自らきっかけを作り出して描くことが多いです。自分の中の世界の一部を描き出しているっていう感じですかね。
基本的には、スケッチから構想が広がって一枚の絵になるんです。いい動物が描けたら、その動物が自然に自分の世界の中に現われるんです。それを描き出している感じです。

「スランプになったりはしませんか?」

大学に入るまで、あまりスランプみたいなのはありませんでした。高校までは、周りに専門的に絵を描く人があまりいなかったんですけど、大学に入ったら回りは絵を描く人ばかりじゃないですか。それで、自然に絵の話がでてくるんですよ。いろんな意見を言われましたね。こうしたほうが絵的にいいとか。その言葉に翻弄されていたんですかね。絵が描けなくなってしまったときがありました。そんな時、ある人に絵を贈ろうと思ったんです。そしたら、さらっと描けたんですね。それで、変に頭で考える必要はない。描きたいように描けばいいんだって、気がついたんですね。それからは、また描けるようになりました。

「絵を描いているときはどんなことを考えているのですか?」

実は絵のことはあんまり考えてないんですよ。昨日あったこととか、世界のこととか。(笑) 絵とは全然関係ないことを考えてますね。基本的に、水彩画は一回塗った色を完全に消すことができないんです。特に、僕の絵は薄塗りなんで。だから、色とかは塗る前に考えて、その後は一気に塗っていきます。ただ、これからは、厚塗りを使ってみたりして、画面の上での絵の具を使った葛藤とかもしていきたいですね。線があって、そこに色をおいていく感じではなくて、色で線をつくっていくような感じだとか。いろんなことに挑戦していきたいですからね。

「今後はどのような活動をしていく予定ですか?」

基本は、絵を描いていく予定です。イラストとか絵本とかもできたらやってみたいんですけど、とりあえずは絵に専念したいですね。一枚の絵を描くには、十分な時間が必要なんです。1時間あるからといって、1時間分の絵が描けるわけではないんです。時間に余裕がないと、いい絵は描けないですから、片手間ではとても無理ですね。だから、特に就職はしないで、最低限のバイトだけでやっていく予定です。
それから、東京のギャラリーで個展を開きたいですね。大きいギャラリーで開くと、そこから仕事が広がっていくので、とりあえずの今の目標はそれですね。

「青木さんの最終目標はなんですか?」

絵のわかる人だけではなくて、誰が観てもいいなぁと思ってもらえるような絵を描けるようになりたいですね。専門家の評価ばかり高くても、一般の人たちに観てもらえなければ意味がないように僕は思います。専門家も絵を描く人もひねくれ者もだれでも、構えないで、思わず観とれてしまうような絵を描きたいです。
絵は好きだけど、美術館には行かないという人もけっこういるので、普通に美術館やギャラリーに行かないような人も、観に来てくれるようになるといいですよね。
外国では、街中を展示場にするとか、そんな感じで、普通の生活の中でアートに触れる機会が日本よりももっとたくさんあります。そんな風になって、もっといろんな人に観てもらえたらいいですね。

(Reiko)
*このページの画像の無断転載を禁じます。


ご意見・ご感想はこちらEmail:(reiko@tsukunavi.com)まで