名前
花泥棒(現CAFE A SAMEDI MIDI)オーナー
  吉沢公仁生
生年月日
1966年7月17日
経歴
就業年数19年
趣味
オートバイ
特技
日本一おいしいカルボナーラを作れる
宝物
奥さま

<interview>

「いらっしゃいませ。あ、こんにちはー。」
私たちは店に入るとすでに知り合いであった。
ここ「花泥棒」に来るたびに“帰ってきた”ような感覚にとらわれてしまうのはなぜなのだろう。そこに器が大きく優しそうでいて、時折鋭い視線を感じさせるオーナーがいてくれるからかもしれない。いつも気になっていたあのオーナーから言葉を引き出したい!そんな思いに駆られ、今回のインタビューは決行されたのであった。

入口入ってすぐのショーケースに綺麗に並べられたおいしそうなケーキは全て、オーナー吉沢公仁生さんの手作りだ。もともと東京、下北沢の「花泥棒」に勤めていた吉沢さんは、2001年3月つくば市桜に独立店として「カフェ花泥棒」をオープンさせた。 店員は吉沢さんただ1人。

「すべてひとりでこなすのは大変ではないですか?」

「人を雇って働いてもらうまでに、最低2年は1人でつくばの現状を知る期間が必要だと思うんです。お客様一人一人価値観が違うから、お店に求めるものも違うでしょう?だからこそ、誰もにうける店を作るのは難しいけれど、それを見極めていきたいと思うんです。」

「吉沢オーナーはカフェの魅力はなんだと思いますか?」

「性別、年齢、職業問わず、人が集まってくる場所で、活気があり文化的な場所であること。普通に生活していたら出会うことのない人と知り合える。この出会いもカフェの魅力です。」

「接客業って大変ですよね?」

「大変だけれど、たくさんの人と話すことで自分の感覚がとぎすまされ、とても刺激を受けます。これらの経験は今後の自分の接客にも生かせるし、とてもプラスになるんです。自分は常に気持ちをオープンにしていることで、お客様もこの空間に溶け込んでだんだん心を開いてくれます。筑波大生の方の恋愛相談なんかにもよくのってるんですよ(笑)」

「筑波大生の印象はどんな感じですか?筑波大生に求めるものってありますか?」

「みんなとってもいい子だよね。でもとても忙しそう。だからこそ彼らにはいやしの場所が必要なのかな。買い物帰り、いつもと変わらない日常生活にちょこっと色添えできるような特別な時間を花泥棒で過ごしてもらいたいですね。大学生活4年間の中でそんな特別な時間を過ごした場所としてみなさんの記憶に残るような店になりたいです。」

「吉沢さんは以前東京に勤めていらしたわけですが、つくばと東京はどんなところが違いますか?」

「一番違うと思ったのはやっぱり人口かな。つくばは中間の年齢層の人が少ないよね。でも、常磐新線が開通したら人口も情報量もだいぶ増えるんじゃないかな。ただ、だからって東京のようにはなってほしくない。つくばの人はとてもシンプルで、すれてない感じがしてとてもよい印象。つくばの特徴であるこの街の形を守りながら、つくばらしく発展していってほしいと思う。」

「最近のカフェブームをどう思いますか?」

「とてもいいことだと思うよ。つくばにももっといろんなジャンルのいろんな要素をもつお店ができて、お客様が自分の気分やニーズに合わせてお店を選べるようになったらもっとおもしろいね。」

「最後に、吉沢オーナーにとって理想のカフェを教えてください。」

「アナログカフェ。喫茶店ってアナログな場所だと思うんだよね。時代はITとか情報化社会と騒いでいるけれど、結局人間はデジタルにはなりえない。こんな世の中だからこそ、最終的には人が求めるのはアナログ的ないやしの場所だと思うんだ。花泥棒で時間を過ごし、店を出るときにはいつのまにか心がなごんでいるようなそんなカフェにしたいですね。ふっと風が吹いたとき、その風の暖かさややわらかさで、なにかとてもなつかしい気持ちになったことがありませんか?そんな風を感じられるようなカフェにしたい。だから、和める空間を目指して常にお客様の立場に立って“居心地のよさ”を意識していたいと思ってます。」

優しく、そして熱く語ってくださった吉沢オーナー。インタビュー後、私たちが何やらとても満たされた気分で店を出たのはおいしいお茶とケーキのせいだけではなく、吉沢オーナーの和やかな空気で店内が満たされていたからに違いない。
オーナーの経験や人柄は「花泥棒」というカフェに反映され、私たちの日常に安らぎと和みの時間を提供してくれる。 現代社会が忘れかけた人と人のつながりにこそ価値を見いだした吉沢オーナーが見据える5年後とは一体どんな世界なのだろう。おそらく「花泥棒」は変わらず時間を刻み続け、私たちの来店を待っていてくれることだろう。
みなさんも一度「カフェ花泥棒」に足を運んでみてはいかがですか?きっと吉沢オーナーが優しい笑顔で迎えてくれるはず・・・

※「花泥棒」という店名は取材時のものであり、現在は「CAFE A SAMEDI MIDI」となっています。

(Yoko & Nanae)



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