自家製野菜と新鮮な海産物を使ったメニューが豊富な、イタリアンレストラン・フォーミール。天久保1丁目にたたずむお店のドアを開くと、落ち着いた雰囲気がただよう店内で、お客さんがそれぞれの食事をそこに流れる時間と共に楽しんでいる様子が伝わってきました。そんなフォーミールを支えるおもてなしの心とは?オーナーの稲葉さんに伺いました。

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● お店を開いてどれくらいになりますか?
今年で8年目になります。フォーミールに来て下さったお客様に素敵なおもてなしをしたいという思いから、お店を始めました。お客様に楽しい時間を過ごしていただくこと、喜んでいただくことを大切にしています。

● メニューはどのように決めているのですか?
 メニューはその年、その季節ごとに考えています。おもしろそうな食材を見つけたら、その食材からそのシーズンのメニューを考えることもありますね。私が畑で育てている珍しい野菜も、料理に使っています。畑で作った野菜をお店に持っていくと、シェフがそれをおいしく活かした料理を作ってくれるんです。見たこともない野菜を前にすると普通は困ってしまいそうですが、勉強熱心でアレンジ上手なシェフのおかげで、私も野菜の作り甲斐がありますね。ついついたくさん作ってしまいます。

● 畑作りはいつからされているのですか?
 お店を始めたときから一人でやっています。畑を耕し始めてもう何年も経ちましたが、最初は畑作りの知識なんてまったくなかったんです。近所に住んでいるおじいちゃんに耕し方から全部教えてもらって、今も忙しいときは助けていただいています。畑は本当に広いんですよ。もし、今の畑を最大限に使ったら、フォーミールだけでなくレストラン10軒分くらいで使う野菜が収穫できてしまうかも。

● 畑ではどのような野菜を作っているのですか?
 普段は見かけないような、珍しい野菜ばかり作っています。ランチのサラダバーで最近まで使っていたのは(取材時は4月下旬)、イタリアの「カーボロネロ」という黒キャベツ。甘みとコクがあって、すっごく美味しいです。暖かくなってきたこれからの季節は、さらにいろいろな野菜が料理に登場しますよ。私が作った野菜を、離れて暮らしている子供に送りたいと言ってくださるお客様もいらっしゃいます。作るのは大変ですが、お客様が楽しみにされているのが伝わってくると、こちらも嬉しいですね。

● ご自分で畑を耕して野菜を作るのはどうしてなのでしょうか?
 新鮮なものを出したい、食材にはこだわりたいという気持ちがあるからです。たとえば、普通ならレタスをちぎって出すところをベビーリーフに替えてみたりとか。作り手にとって少々大変なことがあったとしても、お客様のためになることはするべきだと思っています。

● 長い間お店をやってこられた秘訣はどんなことだと思われますか?
 がんばりやさんがいるからです。お母さんはすごくバイタリティがあって、常にお客様への気遣いができる素晴らしいがんばりやさんです。そんなお母さんを好きになってくださったお客様は、また来店してくださいます。そして、リピーターになっていただけるわけです。お店の中心となって、仕切っているお母さんはとても大切です。以前、お母さんが体調を崩して、休んだ日に、お客様に「お母さんは、いらっしゃらないんですか?」と聞かれました。お母さんがいるから、このお店があって、お客さんが来店してくれる。というお母さんありきで、長くお店が続けられたわけです。

● 最後に、おすすめのお店を教えてください。
 寿司屋の「寿し松」さんです。福島から避難してこられて、つくばでがんばっているお店なので、応援しています。普段は夜に呑みに行きますが、昼間のランチもおいしいそうですよ。

フォーミール
住所:つくば市天久保1-8-9
電話:029-855-8268
営業時間:11:30~14:30 18:00~22:00
定休日:月曜日

[13/7/20]

文章 : もりちゃん
デザイン : ちゃんまお