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つくばにきて、最初の年を終えようとしている。
思えば去年の暮れは、人生で過去一番に勉学に励んでいて、まさに今のようなキャンパスライフを頭の片隅で夢想しながら、シャーペンと赤ペンを交互に握っては参考書のページをめくっていたのだと思うと、なかなかに感慨深い。
「来年の今頃は勉強の“べ”の字もせずにただひたすらに遊び倒してやる」
と野望を抱いていたものだ。しかし予想なんてどう転ぶか分からない。今、年末を過ごす僕の机にはホッチキスがギリギリ止まった分厚い資料と、徹夜覚悟で買った1Lのコーヒーがある。

この「陸の孤島」で暮らしてから、様々な“予想外”に出くわしてきた。
極端すぎる夏と冬、多種多様な学問を学ぶ人々、多種多様な色に染まる頭達、自転車のありがたさ、やたらめったら起きる地震…。それらに翻弄されていたからだろうか、入学してからこちら、恐怖すら覚えるほどあっという間だったように感じる。そのひとつひとつを心の中で反芻して終わりゆく年を思うと、なんだか少し惜しいような、寂しいような気がしてくる。しかし同じくらい、まだ見ぬ無数の“予想外”を持ってやってくる新たな年に、心が踊る。

この大学は、つくばというこの環境は、そんな予定不調和や予想外をも活気として弾けさせ、楽しませてくれる「しぶとさ」があると思う。
この1年は、新入生としてその活気を大いに受け止めさせて貰った。では次は?どんな年にしてやろうか。やられっぱなしじゃつまらない。こっちからも、溢れる熱量を拡散してやろう。そうしてまた1年を堪能した後に、寂しいと感じられたら。
そんな“予定”を立てながら、年を迎えよう。

2016の日々のこと。

[17/01/17]

     
デザイン・技術 さおり
文章 ボマー